JAハイナン30周年

ごあいさつ message

 ハイナン農業協同組合は、平成5年3月に3農協(南榛原農協・榛原農協・ハイナン吉田農協)が合併し、本年度30周年を迎えることとなりました。これもひとえに、組合員をはじめ地域の皆さま方の温かいご支援ご厚情、そして諸先輩方の英知と努力の賜物と深く感謝申し上げます。
この30年の農業を取り巻く情勢は、農地面積の減少や農家の高齢化に伴う担い手や後継者不足の問題が深刻化しています。
 また、昨今では長引くコロナ禍、ロシアによるウクライナ侵攻、自然災害の頻発・激甚化により今後の農業経営への悪影響が危惧されます。
 このような情勢下、当JAでは地域農業を守り、組合員をはじめとする地域住民の皆さまのご期待に沿うべく「生産」・「経営」・「組織」の基盤強化に取り組んでまいりました。
 「生産基盤」の強化では基幹作物のお茶で、認証ブランド茶静岡牧之原茶「望」の生産拡大や大手飲料メーカーとの契約栽培などに取り組みました。「経営基盤」の強化では、将来を見据えた店舗再編成や経済事業の収支改善に取り組み、さらに「組織基盤」の強化として、地域の子どもたちに農業に対する理解や親しみを深めてもらう食農教育活動に取り組むなど、不断の自己改革に取り組んでまいりました。
 この結果、地域農業振興にかかる先進的なJAとして、令和4年度全中表彰において「優良JA」として評価していただきました。
  今後も引き続き、JAハイナンは地域になくてはならないJA、また組合員の拠り所となるJAであり続けるために、役職員一同精進してまいりますので、ご支援ご指導を賜りたくお願い申し上げます。末筆になりますが、組合員・地域の皆さまの益々のご活躍を祈念申し上げ、挨拶とさせていただきます。

未来への期待 future

JAハイナンは相互扶助の精神のもと、
様々な事業や活動を総合的に展開し、 農業所得の向上・地域農業の
発展・地域社会の活性化に貢献していきます。

農経済

営農経済事業は、 営農指導 購買事業が連携し、 4つの営農経済センターが地域密着を目指し、 管内の農業振興に積極的に取り組んでいます。 営農指導事業においては、 担い手や生産者組織と連携した品目別チームにより、 主幹作物である茶をはじめ、 レタス等の秋冬野菜、 果菜、 果樹、花き、 管内主要品目の産地振興を図ります。 また、 担い手への農地集積、茶園転換畑地化等による新規複合作物提案、 後継者育成、 総合営農アドバイザーによる営農支援、農業労働力確保支援など、 生産基盤の強化と農業所得向上に取り組みます。 購買事業においては、 生産資材の安定供給と価格低減、営農経済センターや農機具センターの運営体制整備に取り組むとともに、 組合員・地域住民のニーズに対応した生活購買事業を展開していきます。 また、JAの経営基盤を支える組織である青壮年部では、 食農教育活動や農業経営力向上活動、 女性部では若い世代を含めた仲間づくりの推進や地域貢献活動など、 組織活動の活性化に努めていきます。

組合員・地域利用者の将来の夢や希望の実現に向けて、 一人ひとりのニーズに寄り添った相談・提案 を行い、 農業所得向上 満足度向上を目指し、 金融仲介機能の発揮に取り組んでいきます。 さらに、ライフイベントに適した商品・サービスの提案により 「つかうためる・ふやす・そなえる・のこす」 といったライフプランサポートを実践していきます。また、マネーローンダリング 特殊詐欺への対策やシステム化による事務効率の 向上、 人材育成など内部管理態勢の強化に努めていきます。

通販売

流通販売事業は、 販売推進課 特販課・茶業センターが連携し、 生産者 顧客満足度アップを意識した販売機能強化に取り組んでいます。 販売推進課においては、 生産者の所得向上と消費地に信頼される産地を目指し、 マーケティングアドバイザー (MA) を中心に青果、 花きの市場流通販売強化を 図ります。 また、 畜産事業では、 畜産物の安定供給のため防疫体制の強化を図ります。 特販課においては、 農産物を量販店等へ直接販売することにより、 生産者の所得向上を図るとともに、ファーマーズマーケット 「ほうせん館」 では、 新鮮でおいしい農産物の販売を行っていきます。 茶業センターにおいては、 静岡牧之原茶 「望」 を前面に打ち出し、活気あるPR活動を展開、 若年層への緑茶の新しい提案も踏まえた、 ECサイト (インターネット通販) による販売強化を図るとともに、 大手ドリンクメーカーとの契約栽培にも取り組み、 ペットボトル茶等のドリンク茶需要に対応していきます。

共済事業はJAの総合事業の強みを生かし、金融、経済部門との連携を強化し、真にお客様に 『寄り添う』相談型の訪問活動を実践していきます。 組合員・利用者のライフプラン実現に向けた複合的な提案活動に取り組み 「ひと・いえ・くるま」の総合保障を提供し将来にわたって選ばれ続けるJAを目指します。 また、将来起こりうる地震や風水害などの自然災害や交通事故に備え、 組合員・利用者の視点に立った事業展開を図るとともに、 JAの事業活動を通じ、 農業振興・地域社会づくりへの貢献に取り組みます。


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